書籍「スポーツ貧血」概要説明     目次はこちら     購入はこちら
 貧血への対処法というと、栄養学を手がかりとした様々な解説本を見かけます。しかし、貧血、特にスポーツ貧血は、身体の機能全体、トレーニングとの連携など、収支のバランスを考えてトータルで見ていく必要があります。栄養摂取と同時に、身体の中で起こっている鉄の吸収と排泄、ヘモグロビン合成などのメカニズムを、いかに効率よくコントロールしていくかという観点が大切です。口から入れることと同時に、それ以外の様々な処方を、私の体験を含めて取り上げたことが本書の特徴です。

 内容構成ですが、まずその概念を取り上げました。次に土岐商業高校の時のデータを紹介してあります。12章は内容がやや難しいため、対談形式にすることによって分かりやすくしたつもりです。そのあと私の指導者としての経験をとりあげました。教え子には、実際にスポーツ貧血を体験したり、予防をするために努力した経験を語ってもらいました。今回、各高校がどのような取り組みをしているのか、先生方にインタビューをして、経験や対処法などを聞いてきましたので、それを紹介してあります。研究協力校からは血液データを提供してもらいました。後半では、スポーツ貧血に関して私なりに疑問に感じていることをあげましたから、一緒に考えてみてください。最後にスポーツ貧血の対処法や予防法を載せるとともに、こんな取り組みをしたらいいのではという提案をしたいと思います。

 12章をはじめ、全体を通してあえて話し言葉を使っています。読みにくいかもしれませんがお許しください。なお1章は医学用語も出てきて難しい面があります。分かりにくい部分ははしょって読んだり、グラフなどを中心に見たりしていただくといいのではないかと思います。

 スポーツ活動はできるだけ楽しくやりたいものです。でも体調が悪いと苦痛が先に来て楽しくありません。どこも痛くないのに走れないのは、とても悔しい思いをすることになりますし、そのうち嫌気がさしてしまいます。

 本書はそういう人の手助けになればと思って書きました。参考にしていただけると幸いです。

 この本に書いてあることを実践していけば「鉄剤注射」は必要ありません!

推薦の言葉

宗 茂 旭化成陸上競技部顧問

五輪マラソン代表(1976 年モントリオール,80 年モスクワ,84 年ロサンゼルス)
 これは素晴らしい! スポーツ貧血の書としては他に類を見ません。目からうろこの世界です。なぜ貧血になっていくかという「からくり」がよくわかります。土岐商業高校の頃の平澤先生は、コンディショニングがうまいというイメージがありました。それは身体の手入ればかりでなく、こういった貧血対策が功を奏していたからなのでしょう。血液データの分析もわかりやすく解説されています。

推測のコーナーでは、普通思いもよらないところに着目していて、「そういう考えもあるのか」という世界です。お勧めの取り組みも、保温などは「これって誰でもできるよね」という感じです。

 専門性も高く、現場に即して多角的に検討が加えられており、中学生から社会人まで、広い年齢層のランナーが読むとよいでしょう。長距離を目指すランナーなら、ぜひ知識として持っておきたい内容です。指導者、お父さん、お母さんも、選手やお子さんの活躍を夢見るなら、知っておいて損はないと思います。その他スポーツ貧血の出やすい各競技のアスリート、貧血が気になる一般の人が読んでも、間違いなく役に立つでしょう。


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